運動失調(アタクシア)の症状と見つけ方

運動失調(アタクシア)とは

運動失調は、随意運動時に筋肉の協調が失われ、スムーズに動かすことができなくなる状態です。小脳や脊髄後索の損傷により、運動とバランスの調整が障害されます。上肢・下肢だけでなく、眼球運動、発話、嚥下(えんげ)にも影響します。

原因は遺伝性の場合と、他の疾患の症状として現れる場合があります。遺伝性の例としては、両親から欠損遺伝子を受け継ぐフリードリッヒ運動失調があります。その他、脳卒中、脳腫瘍、多発性硬化症、脳性麻痺、頭部外傷、有害物質への曝露、アルコール・薬物乱用などが原因となります。

他の疾患が原因の場合、原疾患が治癒すれば運動失調も改善することがあります。以下に、代表的な症状を紹介します。

運動失調の主な症状

  • 1. 歩行不安定
    足の動きを協調できず、転びやすくなります。バランスを保つために、通常より足幅を広げて歩くことが多いです。
  • 2. 姿勢保持困難
    立位を安定させることが難しく、常にバランスを崩しやすいです。
  • 3. 手・腕の制御低下
    細かな動作(食事、髪をとかす、ボタンを留める、文字を書くなど)が困難になります。
  • 4. 発話障害(構音障害)
    言葉が不明瞭になり、酔っ払ったような話し方になります。
  • 5. 嚥下障害
    飲み込みがうまくできず、むせや咳が出やすくなります。
  • 6. 眼球運動障害
    目の動きが遅く、動く対象を追いにくく、視界がぼやけることがあります。
  • 7. 疲労感の増大
    協調運動に余計な努力が必要になるため、食事や書字といった日常動作でも疲れやすくなります。

対策と診断

症状が疑われる場合は、神経科やリハビリテーション専門医に相談し、MRIや神経学的検査で原因を特定します。適切なリハビリや薬物療法により、症状の進行を抑えることが可能です。

神経障害 - 関連記事