肥満者や妊娠中の方へのハイムリック法の実施方法
肥満の方や妊娠中の女性は体型が通常とは異なるため、ハイムリック法を行う際に若干の工夫が必要です。以下に安全かつ効果的な手順と注意点をまとめました。
1. 肥満の方への対応
1. 被救助者の背後に立ち、腕を腰回りに回します。
2. 片手で拳を作り、親指側をへその少し上、胸骨の下あたりに当てます。
3. もう一方の手で拳を握り、体重を利用して内側かつ上方へ素早く、しっかりと引き上げます。
4. 異物が排出されるか、呼吸が再開するまでこの動作を繰り返します。
2. 妊娠中の女性への対応
1. 被救助者の横側に立ち、腕を腰回りに回します(胎児への圧迫を避けるためです)。
2. 片手で拳を作り、親指側を胸骨の少し下、左右どちらか(子宮の中心ではなく)に当てます。
3. もう一方の手で拳を握り、内側かつ上方へ素早く、確実に引き上げます。
4. 異物が排出されるか、呼吸が再開するまで続けます。
共通の注意点
・力加減は「制御された」強さで、過度な圧迫や誤った位置での施術は避けましょう。
・施術中に相手が意識を失った場合は、直ちに背面心肺蘇生(CPR)に切り替えます。
・異物が除去された後、もしくは意識が回復しない場合は、必ず医療機関での診察を受けてください。
・緊急時はすぐに119番へ通報し、救急隊の指示に従いましょう。
