老婦人背中隆起(カイフォーシス)の治療法
老婦人背中隆起(医学的には「カイフォーシス」)は、骨粗鬆症による椎体圧迫骨折が原因で、上部背骨が前方に凸状に曲がる状態です。男性にも起こり得ます。突然の屈伸や持ち上げ動作で発症し、隣接する椎骨へ広がることがあります。姿勢が前かがみになり、首や背中の筋肉に負担がかかり、呼吸困難を伴うこともあります。
運動
- 週2回以上の運動プログラムを実施します。ウェイトベストを使用して姿勢を正しく保つ方法もあります。資格を持つ理学療法士が適切な動作指導と、避けるべき動作のアドバイスを行います。
非外科的治療
- 椎体形成術(Vertebroplasty)は、放射線科医がトロカール針で骨粗鬆症で多孔化した椎体に接着剤(セメント)を注入する手法です。局所または全身麻酔で行われます。
手術
- 椎体形成術の外科版である「キュフォプラスティ」は、変形した椎体を元の形に戻すことを目的とします。局所または全身麻酔下で、チューブを通してバルーンを椎体内に挿入し膨らませて骨を整形し、バルーン撤去後にセメントを注入します。
睡眠時の対策
- 硬めのマットレスが推奨されます。硬さが過度に感じても、上に柔らかいパッドを敷くことで快適さを調整できます。患者によっては枕なしで寝ることが勧められることもあります。
その他のアプローチ
- 骨粗鬆症そのものの治療として、カルシウムサプリやビタミンD、薬物療法、栄養・食事指導などが有効です。理学療法と併せて実施します。
予防
- ビタミンDとカルシウムの定期的な摂取、適度な筋力トレーニングが予防に役立ちます。骨粗鬆症の予防や、症状が出た際の対策については医師に相談しましょう。
