PMS(月経前症候群)の自然ホルモン補充療法
PMS(月経前症候群)は、長らく誤解されてきた症状です。平均で全女性の約75%が、生理開始約2週間前に乳房の張り、イライラ、倦怠感、抑うつ、低血糖による食欲増進、感情過敏、気分の変動など様々な症状を経験します。現在、PMSの根本的な治療法は確立されていませんが、自然ホルモン補充療法が有望視されています。
PMSの原因は?
近年の研究では、エストロゲンとプロゲステロンのバランスが崩れ、エストロゲンが相対的に優位になることがPMSの主因と考えられています。このホルモン不均衡が、血糖や気分を調節するセロトニン、ノルエピネフリン、鎮静作用のGABA、快感をもたらすエンドルフィンといった脳内化学物質のバランスに連鎖的な影響を与えるとされています。個人差により化学物質の変化幅が異なるため、症状の出方も人それぞれです。
自然ホルモン療法でPMSの症状を軽減するには
生理開始約2週間前にエストロゲンが過剰になることがPMSを引き起こすとすれば、エストロゲンを抑え、プロゲステロンを補うことで症状が緩和できると考えられます。カリフォルニア州アーカディアにある「Premenstrual Syndrome Medical Clinic」の創設者、ホリー・アンダーソン氏は次のように述べています。
「PMSはエストロゲン優位・プロゲステロン不足の状態です。月経前の2週間に発症し、月経が始まると症状は消失します。頭痛、偏頭痛、月経痛、抑うつ、イライラ、倦怠感、感情の爆発、低血糖、怒り、制御不能な行動、めまい、感染抵抗力低下、てんかん発作など、150以上の身体的・精神的症状が報告されています。甲状腺機能低下症が基礎疾患として関与することも多いです。」
「USP(米国薬局方)表示の市販プロゲステロンクリームは、処方薬と同等の効果があり、特に生理前の体重増加を含むPMS症状の軽減に有効です。」とされています。
