DMSA(ジメルカプト酢酸)分析

化学的性質

DMSA(ジメルカプト酢酸、Dimercaptosuccinic acid)は、無色の結晶性化合物で、融点は約257°F(約125°C)です。独特の嫌な臭いがあります。化学式は C₄H₆O₄S₂ で、炭素、水素、酸素、硫黄から構成されています。

DMSA にはメソ体(meso)とキラルな dl 体の二つの立体異性体があり、どちらも同じ化学式を持つジアステレオイソマーです。

製造方法

DMSA は、フマル酸またはマレイン酸を硫代硫酸ナトリウムと反応させ、その後加水分解(=水と反応)させることで合成されます。

用途・機能

主に鉛中毒や水銀中毒の解毒剤として使用されます。DMSA はキレート剤で、重金属イオンと結合してキレート複合体を形成し、体内から金属を除去します。市販名は「Chemet」などがあります。

留意点

マウスでは血液脳関門(BBB)を通過できると報告されていますが、ヒトでは BBB を通過しないため、中枢神経系の金属除去には適しません。

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