ブラックウォルナットの木とその有毒性

ブラックウォルナット(Juglans nigra)は、米国東部からミズーリ川流域にかけて自生する樹木です。湿った土壌を好み、病害虫に強い特徴があります。食用になる実や、家具材として利用される木材が得られる一方で、ジュグロンという有毒化学物質を放出し、周囲の植物や動物、人に健康被害を与えることがあります。

ブラックウォルナットの特徴

黒クルミは、湿潤な土壌でよく成長し、病害虫に対して高い耐性を示します。実は食用可能で、木材は家具や楽器の材料として価値があります。

ジュグロン(Juglone)とは

ブラックウォルナットは、ジュグロン(5‑ヒドロキシ‑1,4‑ナフトクエンオン)という毒性化合物を生成します。樹木内部では無害な「プレジュグロン」の形で存在し、根や昆虫による傷、伐採作業などで樹皮に露出すると酸化してジュグロンになります。ジョージア大学農学部によると、この化学物質は土壌や落葉に残り、周囲の環境に影響を与えます。

植物への影響

ジュグロンは多くの一年草、果樹、野菜、そして多年草に対して致死的な影響を及ぼします。特定の樹木や低木、草本類も被害を受けやすく、黒クルミの葉や枝を堆肥やマルチとして利用すべきではありません。一方で、ジュグロンに耐性のある樹種や花卉も存在します。

馬への影響

黒クルミの削り屑や木くずは、馬の寝床材として使用しないでください。オンタリオ州農業・食品・農村省の報告では、これらの馬がジュグロンに曝露されると蹄炎(ラミチス)や呼吸器障害を起こす可能性があるとされています。汚染された敷料は直ちに除去し、馬を黒クルミの樹木から遠ざけ、必要に応じて獣医師に相談してください。

人への影響

ジュグロンは人にも有害です。黒クルミの花粉は呼吸器症状を引き起こすことがあり、樹木を伐採する際の木屑は皮膚炎、鼻炎、さらには喘息を誘発する恐れがあります。作業時は防塵マスクや手袋、保護眼鏡などの安全装備を必ず着用し、症状が現れた場合は速やかに医師の診察を受けてください。

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