ALS(筋萎縮性側索硬化症)の治療法

ALSとは

ALS(筋萎縮性側索硬化症)は、ニューヨーク・ヤンキースの名選手ルー・ガーリッグが1941年に亡くなったことから「ルー・ガーリッグ病」とも呼ばれます。脳と脊髄の神経細胞を徐々に侵す進行性の神経変性疾患で、米国だけで約3万人が罹患しています。主な症状は筋力低下、手足や体の動きの喪失です。現在のところ根本的な治療法はありませんが、症状の進行を遅らせるための治療は行われます。

治療の主な選択肢

  1. リルゾールの使用

    1995年に米国食品医薬局(FDA)で初めて承認された薬剤で、ALSの進行を抑え、数か月の余命延長が期待できます。リルゾールは過剰なグルタミン酸の放出を抑えることで、運動ニューロンへのダメージを軽減すると考えられています。

  2. 症状緩和のための薬物・リハビリテーション

    筋痙攣や疲労、便秘、睡眠障害、疼痛などを緩和する薬が使用されます。痙縮にはバクロフェンやチザジン、痛みにはイブプロフェンやナプロキセンなどのNSAIDが有効です。また、理学療法、作業療法、言語療法が疼痛や筋痙攣の軽減、コミュニケーション能力の維持に役立ちます。

  3. 栄養・呼吸管理

    嚥下が困難になるため、エネルギー密度の高い飲み込みやすい食事が推奨されます。十分な栄養が取れない場合は、経鼻的または経胃的栄養チューブの挿入が検討されます。呼吸機能が低下した際には、呼吸療法士や肺専門医によるサポートが必要です。

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