L4‑5椎間板の中心部環状裂傷:原因・症状・治療法

概要

L4‑5椎間板の中心部環状裂傷(central annular tear)とは、腰椎第4椎体と第5椎体の間にある椎間板の外側層(環状線維)が中心部で裂けた状態を指します。環状線維は強靭なコラーゲン繊維で構成され、内部のゼリー状の髄核(核)を包んでいます。裂傷が起こると髄核が弱くなった部位から突出またはヘルニアを起こし、神経根を刺激することがあります。

原因

主な原因は次の通りです。
・反復的な腰部への機械的ストレスや過度の負荷
・転倒や交通事故などの外傷
・加齢に伴う椎間板の変性・脱水により組織が弱くなること

症状

裂傷の位置や神経根の圧迫程度により症状は異なりますが、一般的には以下がみられます。
・腰部の鈍痛や鋭い痛み
・坐骨神経痛としてお尻や脚への放散痛
・しびれ、チクチク感、筋力低下などの感覚異常
・特定の動作や姿勢で痛みが増強すること

診断

診断は問診・身体検査に加え、MRI(磁気共鳴画像)などの画像検査で環状裂傷の有無や神経根の圧迫状態を確認します。

治療法

症状の程度や生活への影響に応じて、以下のような治療が選択されます。
・鎮痛剤や抗炎症薬による疼痛管理
・理学療法やコアトレーニングによる腰部筋力強化
・生活指導・活動制限による負荷軽減
・硬膜外ステロイド注射などの疼痛緩和注射
・症状が重く、神経根圧迫が強い場合は、裂傷修復や神経根減圧を目的とした手術が検討されます。

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