キフォスコリオシス(側弯症)の治療

キフォスコリオシス(側弯症)は、背骨が前後および左右に曲がる状態です。遺伝的要因や変形性関節症が原因となります。進行は緩やかですが、特に成長期の子どもでは合併症を防ぐために適切な治療が重要です。

症状

  • 前かがみになると背骨がはっきりと曲がって見える
  • ウエストや肩の高さが不均等になる
  • 肩甲骨が片側だけ突出し、体が一方向に傾く
  • 疲れやすさ、背部痛、呼吸困難(重症例)
  • 背骨がねじれると、片側の肋骨が目立つようになる

保存的治療(装具療法)

  • 成長期に限り、背骨の伸展を抑えるための装具(ブレース)を使用します。
  • 装具は衣服の下に装着できる胸腰仙椎装具(TLSO)や、全身を覆うミルウォーキー装具がありますが、後者は現在はほとんど用いられません。
  • 装具は指示通りに装着し続けることが効果の鍵です。新しいタイプの装具も研究中ですが、効果はまだ検証段階です。
  • 個々の症例に合わせて、担当医と最適な装具選択を相談してください。

外科的治療

  • 曲がり角度が40度以上といった重度例では、成長に伴う悪化を防ぐために手術が選択されます。
  • 手術では、曲がり側の椎骨を金属ロッド・スクリュー・ワイヤーで固定し、骨癒合を促します。これにより曲がりが矯正され、将来的な進行が止まります。
  • 手術は背部切開で数時間かけて行われ、術後は数日間入院し、数か月のリハビリ期間が必要です。
  • 重症例では、体側から追加手術が行われることもあります。

副作用・リスク

  • 装具は装着中に不快感や外観への不満が生じ、自己肯定感が低下することがありますが、徐々に体に馴染み、必要に応じてスポーツ時に外すことも可能です。
  • 手術のリスクは感染、過度の出血、神経損傷、術後の疼痛などです。入院は最大7日間、通常は数か月後に通常の運動へ戻ります。

治療選択のポイント

  • 症状の重症度、患者の年齢、全身状態、家族歴に応じて治療法を決定します。
  • 成長期の子どもは、経過観察と定期的なレントゲン検査(4〜6か月ごと)で曲がりの進行をチェックし、必要に応じて装具や手術を検討します。
  • 成人でも定期的な診察が推奨され、症状の変化があれば早期に医師に相談してください。

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