顔の毛髪に影響を与える主な皮膚疾患
顔の毛髪は頭髪と同様に、全身の健康状態やホルモンバランスの影響を受けます。さまざまな皮膚疾患が原因で、抜け毛や過剰な毛髪、部分的な毛髪の不揃いが起こることがあります。原因となる疾患を知ることで、適切な対策や治療が可能になります。
円形脱毛症(Alopecia Areata)
円形脱毛症は自己免疫疾患の一種で、顔の毛髪にも斑点状の抜け毛を引き起こします。髭が不規則に薄くなることが多く、頭髪でも同様の症状が見られます。症状は突然現れ、毛根が炎症を起こすために毛が抜け落ちます。
多毛症(Hirsutism)
多毛症は女性に見られる症状で、顔や胸、背中など本来は毛が少ない部位に過剰な毛が生えます。医学的には「過毛症(hypertrichosis)」と呼ばれ、ホルモンバランスの乱れや多嚢胞性卵巣症候群などの基礎疾患が関与しています。
脂漏性皮膚炎(Seborrheic Dermatitis)
脂漏性皮膚炎は皮脂の過剰分泌とマラセチア菌の増殖が原因で、乾燥・かゆみ・赤みを伴うフケ状の症状が現れます。毛包が炎症を起こすため、顔の髭が抜けやすくなることがあります。
毛嚢炎(Folliculitis)
毛嚢炎は毛包そのものが炎症を起こす状態で、細菌(特に黄色ブドウ球菌)感染が主な原因です。炎症により毛が弱くなり、抜け毛や感染拡大のリスクが高まります。剃る際に傷ができやすく、二次感染を招くことがあります。
白癬(Ringworm)
白癬は皮膚真菌症の一種で、顔に感染すると毛包が侵され、局所的に毛が抜けます。治療せずに放置すると、毛髪の再生が遅れ、完全に回復するまでに時間がかかります。
