睡眠中に酸素飽和度が低下する原因は?

大きくて長時間続くいびきに、息切れや呼吸の止まりが混ざると、睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea)を疑うべきです。気道が閉塞すると、睡眠中の血中酸素濃度が低下しますが、無呼吸以外にも酸素飽和度が下がる原因は複数あります。

定義

呼吸が止まるたびに血中酸素量が減少し、心臓はそれを補うために負荷がかかります。その結果、血圧が上昇し、心拍リズムが速くなったり遅くなったり、不整脈になることもあります。酸素濃度が低下し続けると、横隔膜や胸筋が刺激されて収縮し、空気が肺に入ります。多くの場合、短時間で大きく息を吸うために一瞬目が覚めますが、酸素が十分に供給されると再び眠りに落ちます。このサイクルが夜間に何度も繰り返されます。

閉塞性睡眠時無呼吸(Obstructive Sleep Apnea)

閉塞性睡眠時無呼吸は最も一般的で、喉や上気道を取り巻く柔らかい組織が過剰になることで気道が閉じ、呼吸が止まります。本人は睡眠中のため気づきにくく、パートナーが大きないびきや呼吸停止を指摘することが多いです。主な症状は大きないびき、日中の眠気、乾いた口や頭痛で、これらは酸素脱飽和を伴います。肥満はこの状態の主要なリスク要因です。

中枢性睡眠時無呼吸(Central Sleep Apnea)

中枢性睡眠時無呼吸では気道は開いたままですが、脳が横隔膜や胸筋に呼吸の指示を出さなくなるため、一時的に呼吸が止まります。血中酸素濃度が低下すると自動的に覚醒し、呼吸が再開します。閉塞性無呼吸と同様に、夜間に何度も繰り返されます。

薬剤・疾患による酸素脱飽和

麻酔薬は呼吸中枢を抑制し、酸素飽和度を低下させるため、手術中は補助酸素が投与されます。同様に、抗うつ薬、バルビツール酸系薬、鎮静剤を過剰に使用すると呼吸が浅くなり、酸素摂取量が減少します。その他の原因としては、心臓疾患、肺疾患、延髄損傷や腫瘍、脳炎などの感染症、栄養不良、昏睡、アルコール中毒、毒物中毒などが挙げられます。

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