催眠薬の歴史
起源
最初の睡眠薬は、アヘンケシやバレリアンなどの植物から得られました。アヘンは紀元前4000年頃のシュメール人が使用していたと考えられ、バレリアン根の効果は紀元前5世紀のヒポクラテスの著作に記されています。また、2世紀の医師ガレノスも処方していたと伝わります。
歴史
バルビツール酸から合成されたバルビツール系薬は、1900年代初頭にエミール・ヘルマン・フィッシャーとヨーゼフ・フォン・メリングが開発しました。この系統は1960年代まで主要な催眠薬として使用されました。1950年代後半にレオ・ステルンバッハがベンゾジアゼピン系薬を発見し、ロシュ社が1960年代初頭に市販したことで、ベンゾジアゼピンが主流となりました。
開発
1980年代に登場した非ベンゾジアゼピン系薬(通称「Z薬」)は、ゾプリクロン、ゾルピデム、ザレプロン、エゾピクロンなどが代表例です。ベンゾジアゼピンと似た作用を持ちますが、化学構造は異なります。依存性や致死的過剰摂取のリスクが低いとされますが、健忘、幻覚、夢遊病、うつ病のリスクが報告されています。
