睡眠麻痺の対策と救済策
睡眠麻痺は、入眠や覚醒時に自発的な動きができなくなる状態で、寄睡症(parasomnia)の一種です。ナルコレプシーと併発することが多いものの、必ずしも同時に起こるわけではありません。睡眠中のREM(急速眼球運動)段階での異常が関与すると考えられています。対策は生活習慣の改善から薬物療法まで様々です。
睡眠衛生の改善
- 毎晩6〜8時間の十分な睡眠を確保する。
- ストレスを可能な限り減らす。
- 定期的な運動を取り入れる。
- バランスの取れた食事を心がけ、カフェインやアルコールは控える。
- 毎日同じ時間に就寝・起床する。
抗うつ薬の使用
週に1回以上、6か月以上続くような慢性的な睡眠麻痺には、生活改善だけでは効果が不十分な場合があります。その際は選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)やノルエピネフリン再取り込み阻害薬(SNRI)といった抗うつ薬が処方されることがあります。これらはREM睡眠を抑制し、睡眠麻痺の発生頻度を減らす効果があります。代表的な薬剤はフルオキセチン(プロザック)やエフェドロン(エフェクサー)などです。
覚醒促進薬(刺激薬)
ナルコレプシーを伴う場合は、覚醒を助ける刺激薬が有効です。モダフィニル(プロビジル)やメチルフェニデート(リタリン、コンサータ)などは、ナルコレプシー自体の症状を改善し、結果として睡眠麻痺の頻度も低下させます。
