アフリカ睡眠病とジアルジア症の概要:原因・症状・予防法
アフリカ睡眠病(トリパノソーマ症)
原因
アフリカ睡眠病は、トリパノソーマ・ブルセイ(Trypanosoma brucei)という寄生虫が原因です。感染はサハラ以南のアフリカに分布するツェツェバエに刺されることで起こります。ツェツェバエは血液中の寄生虫を吸い取り、次の宿主へと伝播します。
症状
初期症状は発熱、頭痛、倦怠感、筋力低下などの全身症状です。未治療のまま進行すると中枢神経系に侵入し、昼夜逆転した睡眠障害、精神錯乱、最終的には昏睡や死亡に至ります。
予防と対策
ツェツェバエに刺されないように、長袖・長ズボンの着用、虫除けスプレーの使用、網戸や蚊帳の設置が有効です。また、感染リスクの高い地域へ渡航する際は、現地の保健情報を確認し、血液や臓器の移植・輸血に対する検査を徹底することが重要です。
治療
早期段階ではペンタミジン、後期段階(中枢神経症状が出た場合)ではエフロルニチンやニフルチモックスなどの薬剤が使用されます。早期診断と適切な治療が予後を大きく改善します。
ジアルジア症(ジアルジア症)
原因
ジアルジア症は、Giardia intestinalis(別名 Giardia lamblia)という微小寄生虫が腸内に感染することで発症します。主に汚染された水や食物を摂取することで感染し、糞口経路が最も一般的です。
症状
主な症状は水様性下痢、腹部痙攣、膨満感、ガスがたまりやすくなることです。長期間続くと体重減少や栄養不良、免疫力低下を招くことがあります。無症状のキャリアも存在します。
予防と対策
安全な飲料水の確保が最も重要です。浄水や沸騰、適切な水質処理を行い、野外での食事は加熱調理した食品を選びましょう。手洗いの徹底や、汚染が疑われる食材は避けることも予防につながります。
治療
メトロニダゾールやチニダゾールといった抗原虫薬が第一選択薬です。症状が重い場合や再発を繰り返す場合は、医師の指示に従い適切な治療を受けることが推奨されます。
