MLBにおけるステロイド規定の歴史と現状
歴史
1998年シーズン後、ステロイド使用が深刻な問題となった。シカゴ・カブスのサミー・ソーサとセントルイス・カージナルスのマーク・マグワイアが続々と本塁打を量産し、マグワイアはシーズン70本でロジャー・マリスの記録を抜いた。40年ぶりに2人が61本以上を記録し、疑惑が高まった。
2004年の方針
2002年に導入されたステロイドポリシーでは、使用が確認された選手は治療を受ける必要があったが、罰金や停学はなかった。BALCOスキャンダルを受け、より厳しい規制が求められた。2004年からはレギュラーシーズン中に各選手が年1回検査され、初回陽性は治療、2回目の陽性で15日間の停学が科された。
2005年の方針
2005年の規定では、シーズン中に少なくとも1回の無通知ランダム検査が義務付けられ、オフシーズンにもランダム検査が実施された。選手が陽性反応を示した場合は無給停学となり、初回は10日、2回目は30日、3回目は60日、4回目は1年の停学が科された。
2008年の方針
ステロイド使用が広がったことを受け、ジョージ・ミッチェル上院議員主導の連邦調査が行われ、ミッチェル報告書が作成された。2008年以降、初回陽性で50試合、2回目で100試合、3回目は永久停止となる。
重要性
ステロイドは筋肉を増強し回復時間を短縮するため、選手に不公平なアドバンテージを与える。投球速度や打球距離が向上し、記録が更新されたが、米国野球記者協会(BBWAA)が殿堂入り選手を選ぶ際の基準(誠実さ、スポーツマンシップ、人格)に影響を及ぼす。ステロイド使用は殿堂入りを阻む要因となり得る。
