憩室炎:治療しないと起こる炎症と感染のリスク

憩室炎とは

憩室炎は、大腸(結腸)に小さな袋状の膨らみ(憩室)ができ、これが炎症や感染を起こす状態です。多くの場合、憩室自体は無症状で治療の必要はありませんが、炎症が起きると憩室炎となります。

未治療の場合に起こりうる主な合併症

膿瘍形成

感染が周囲組織に広がると膿瘍ができ、激しい痛みを伴います。膿瘍は自然に破裂するリスクがあるため、ドレナージ(排膿)が必要になることがあります。

穿孔

炎症した憩室が破裂し、感染性の内容物が腹腔内に漏れると穿孔が起こります。穿孔は腹膜炎(腹膜炎症)を引き起こし、命に関わる緊急状態です。

瘻孔形成

憩室と他の臓器(膀胱、膣、小腸など)との間に異常な通路(瘻孔)ができることがあります。瘻孔は腹痛、発熱、失禁など多様な症状をもたらします。

腸閉塞

炎症による瘢痕化で狭窄(ストリクト)が生じ、腸管が詰まります。結果として腹痛、便秘、膨満感が現れます。

出血

炎症した憩室が血管を傷つけると、腸内出血が起こります。出血は軽度から大量まで様々で、場合によっては緊急の止血処置が必要です。

敗血症

感染が血流に乗って全身に広がると敗血症となり、体内組織が自己免疫的に損傷されます。敗血症は生命を脅かす重篤な状態です。

多くの場合、抗生物質、鎮痛剤、食事療法で治療が可能です。しかし、放置すると上記のような重篤な合併症に進行し、入院や手術が必要になることがあります。

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