脳卒中とは

脳卒中(CVA)は、脳への血流が遮断されることで酸素供給が不足し、脳細胞が急激に死滅する状態です。血栓の形成や血管破裂による出血が主な原因となります。

肩関節亜脱臼

脳卒中後、多くの患者で肩関節の亜脱臼(部分的な脱臼)が起こります。上腕骨が肩関節から下がり、肩甲骨の位置もずれることがあります。

主な原因は、肩周囲の筋力低下や、筋肉の不随意な動きです。筋力が弱いと腕の重さを支えられず、肩甲骨が正常な位置から外れてしまいます。

スリングの使用

肩用スリングは、腕を支え肩関節の位置を安定させるために用いられます。適切に使用すれば、肩のアラインメントを改善し、痛みを軽減できます。

スリングは脳卒中後72時間以内に使用することが推奨されます。回復過程の後期に使用すると、強い痛みや歩行時の腕の自然な揺れを阻害する恐れがあります。

患者ごとに必要性は異なるため、医師や理学療法士と相談し、以下の点を考慮して使用を決定してください。

  • 患者の筋力状態と肩の安定性
  • スリング使用期間とタイミング(初期3〜5日が特に有効)
  • 他の装具(例:肩ストラップ)との併用
  • 介護者の取り扱いやすさ

適切に選択・使用すれば、スリングは肩関節亜脱臼の管理に有効な手段となります。