犬の脳卒中の症状と早期発見のポイント
犬の脳卒中は以前は稀な疾患と考えられていましたが、近年の診断技術の向上により、より頻繁に正確に見つかるようになっています。脳卒中には、血流が急激に遮断される虚血性と、血管が破裂して出血する出血性の2種類があります。症状は脳のどの部位が影響を受けたかによって異なりますが、以下のようなサインが見られたらすぐに獣医師の診察を受けることが重要です。
主な症状
-
頭の傾き(ヘッドティルト)
片方の耳が下がるように頭が傾く状態で、脳卒中の初期症状としてよく見られます。頭の傾きだけで脳卒中と断定できるわけではありませんが、画像診断で確認できます。
-
バランス感覚の喪失
酔っ払ったようにふらつく、あるいは歩行が不安定になることは、脳の皮質や小脳への血流が止まったサインです。
-
活力低下(レジャーシー)
全身の筋力が弱まるため、立ち上がれない・動けない状態は脳卒中の可能性があります。意欲がないのではなく、身体が動かせないことがポイントです。
-
視力障害(失明)
脳卒中の部位が視覚を司る領域に及ぶと、一時的に盲目になることがあります。原因が視神経の圧迫であれば、治療により回復することもあります。
-
行動の急変
呼びかけに反応しない、簡単な指示が理解できないなど、混乱や認知障害が現れた場合も脳卒中が疑われます。
-
排尿・排便コントロールの喪失
脳と体の情報伝達が乱れるため、トイレのサインがわからず、無意識に排尿・排便してしまうことがあります。
