TIA(一過性脳虚血発作)の見分け方と対処法

はじめに

脳卒中は世界的に死亡原因上位の病気です。完全な脳卒中ほどの後遺症は残さないものの、TIA(一過性脳虚血発作)は放置できない緊急事態です。TIAの症状が出たら、すぐに病院へ向かう必要がありますが、患者本人は「大丈夫だ」と言い張ることが多く、判断が難しいことがあります。ここでは、緊急通報が必要かどうかを素早く判定するための「FAST」法を紹介します。

FASTとは

FASTは、Face(顔)・Arms(腕)・Speech(言語)・Time(時間)の頭文字を取ったチェックリストです。以下の手順で確認してください。

  1. 1. Face(顔)

    相手の顔とまぶたを正面から観察し、片側が垂れ下がっていないか確認します。また、片側だけ頭痛やしびれを訴えていないかもチェックします。

  2. 2. Arms(腕)

    両腕をまっすぐ前に伸ばすように指示します。片方の腕が震える、またはもう一方と比べて上げられない場合は異常です。

  3. 3. Speech(言語)

    簡単な文章を言わせ、言葉がもごもごしている、長い間が空いている、意味不明なことを話すなどの兆候がないか確認します。

  4. 4. Time(時間)

    上記のいずれかに異常が見られたら、すぐに救急番号(日本なら119)へ連絡してください。体の片側のしびれや感覚の喪失も緊急性のサインです。

  5. 5. 付随情報の収集

    救急車が到着するまでの間に、患者が服用している薬や健康保険証の情報をまとめておくと、医療機関での対応がスムーズになります。

まとめ

TIAは脳卒中の前兆となり得る危険なサインです。FAST法を覚えておくことで、症状が現れた瞬間に的確に判断し、迅速に医療機関へ搬送することができます。

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