小児における甲状腺機能低下症の兆候と症状
甲状腺機能低下症(甲状腺欠乏)は、甲状腺が十分な量のホルモンを分泌できない状態です。ヨウ素不足が原因となることもあり、体内の代謝が低下し、倦怠感やさまざまな症状が現れます。子どもの成長に必要な甲状腺ホルモンが不足しないよう、できるだけ早期に診断・治療することが重要です。
乳児期の症状
- 頻繁なむせやすさ、呼吸困難
- 顔面のむくみ、舌が大きく突出する
- 皮膚や眼球結膜の黄疸(肝臓でビリルビンが処理されないため)
- 身体的・精神的な発達遅延、先天性クレチン症(聴覚障害や言語障害を伴う)
- 筋緊張低下、食欲不振、かすれた泣き声、呼吸不全
児童期の症状
- 痙攣様の筋緊張(痙縮)、便秘、過度の眠気
- 思春期の遅れ、永久歯の発育遅延
- 学習・知能の発達遅延、成長不全、身長低下
- 出生後に症状が顕在化しやすい(胎盤を通じた甲状腺ホルモン供給が途絶えるため)
成人に近い症状(思春期以降)
- 関節・筋肉痛、寒さに対する過敏さ、発汗減少
- 月経異常(過多または不規則)、うつ状態、便秘、体重増加、倦怠感
- 心拍数の低下、髪や爪のもろさ、血中コレステロール上昇
