壊死性・嚢胞性甲状腺腫瘍とは?
甲状腺にできる腫瘤は、組織が壊死したものや、液体で満たされた嚢胞などがあります。これらは甲状腺疾患のサインですが、必ずしも癌とは限りません。
壊死性腫瘤
壊死性腫瘤は、甲状腺や他の部位で組織が死んだ状態を指します。原因は外傷、感染、腫瘍など多岐にわたり、昆虫に刺されたことから癌まで様々です。
嚢胞性甲状腺腫瘤
嚢胞性腫瘤は、甲状腺細胞の結節が液体で満たされたものです。多くは良性ですが、固形や半固形(複合結節)の場合は悪性の可能性が高くなります。
意義
甲状腺に嚢胞があるからといって必ず組織が壊死しているわけでも、癌であるわけでもありません。ただし、一部の研究では酵素による自己分解(オートリシス)や壊死が嚢胞液の成分に影響することが示唆されています(1997年『Biological Trace Element Research』)。
診断
首部の超音波検査で腫瘤の大きさ・位置・性状を評価します。必要に応じて甲状腺の一部を手術で切除して病理検査を行うか、細針吸引生検で癌の有無を確認します。
治療
癌性が認められた場合は外科的切除が行われます。良性結節は経過観察が基本で、年1回の超音波フォローと甲状腺に負担の少ない食事指導が推奨されます。
