TSH(甲状腺刺激ホルモン)は甲状腺に何を意味するのか?
TSHの生成
TSH(甲状腺刺激ホルモン)は、視床下部が分泌するTRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)のシグナルを受けて、下垂体前葉から血中へ放出されます。
TSHの働き
TSHが甲状腺に結合すると、甲状腺はT4(サイロキシン)を分泌します。T4は比較的弱いホルモンで、体内でT3(トリヨードサイロニン)へ変換されて初めて活性化します。T3・T4 の大部分は血漿タンパク質に結合し、残りは自由に血流中を流れて代謝や体温、心拍数、毛髪の成長などを調節します。
ホルモンの調節機構
甲状腺から過剰なホルモンが分泌されると、脳(視床下部・下垂体)はTSHの産生を抑制します。逆に甲状腺ホルモンが不足すると、TSHの分泌が増加し、甲状腺にホルモン産生を促します。
TSH検査
甲状腺機能のバランスを調べるには、血液中のTSH濃度を測定するのが最も信頼性が高いです。特に甲状腺機能低下症の診断では、単にT3・T4だけを測定するよりTSH検査が有用です。検査結果に基づき、必要に応じて甲状腺ホルモン療法が行われます。
治療中の管理
甲状腺ホルモン補充療法を受けている場合、TSHは 0.5〜2.0 mIU/L の範囲に保つことが目標です。治療の効果を確認するため、3〜4か月ごとに血液検査を受け、TSH 値が適正範囲にあるかどうかをチェックします。
