ESWL(体外衝撃波結石破砕術)の適応と概要
ESWL(体外衝撃波結石破砕術)は、腎結石を非侵襲的に粉砕し、自然排泄を促す医療処置です。1980年に開発され、全身麻酔を必要とせず、回復時間も短いのが特徴です。
腎結石とは
腎結石は、尿中のさまざまな物質が結晶化して腎臓の集合管に形成される尿路疾患です。正確な原因は不明ですが、食事、遺伝、脱水、既往症などがリスク因子とされています。症状は、背中や腹部、鼠径部の激しい痛みから始まり、結石が尿路に詰まると、寒気、発熱、嘔吐、頻尿、血尿、尿の変色などが現れます。小さな結石は自然に排泄されますが、大きな結石は医療的介入が必要です。
ESWLの適応
ESWLは主に2cm以下の腎結石に対して適用されます。妊娠中、肥満、尿管が狭い、または衝撃波の影響で悪化する可能性のある既存疾患がある患者には推奨されません。腎機能に影響を与える結石がある場合や、結石による合併症が職務上重大なリスクとなる患者にも第一選択として用いられます。
手順
治療は、衝撃波発生装置、焦点合わせ装置、結合媒体、画像診断装置を組み合わせて行います。患者は軽い鎮静剤を投与され、仰向けまたは腹部を上にしてベッドに横たわります。画像装置で結石の位置を確認し、装置から1分間に約120回の衝撃波を結石に集中させます。結石は細かく砕かれ、自然排泄が容易になります。1回の治療は30〜60分で、結石の大きさや数に応じて回数が決まります。
合併症と副作用
多くの場合、ESWLは合併症が少なく、回復も速いです。ただし、治療部位の疼痛や打撲、内部出血が起こることがあります。これらは結石破砕片の排出が困難になることが原因で、治療自体の直接的な影響ではありません。症状が出た場合は、追加の治療やフォローアップで対処します。
