尿中窒素(尿素窒素)検査の基礎と臨床的意義
尿素(Urea)
体がタンパク質を代謝すると、老廃物として尿素が生成されます。人間や一部の哺乳類だけが尿素を産生し、腎臓が血液から尿素を濾過して排泄します。尿素の濃度はタンパク質代謝と腎機能の指標となり、医師はこれで腎臓の働きや食事からのタンパク質摂取量を評価します。
尿検査(Urinalysis)
尿検査は、尿中のタンパク質、糖、ケトン体、血液、薬物などを測定・検出する臨床検査です。採取は清潔採取法やカテーテル法があり、試験紙(ディップスティック)で化学反応を確認したり、顕微鏡で微生物や血球を観察したりします。ディップスティックはタンパク質、糖、ケトン体を検出し、血液は顕微鏡での確認が必要です。
尿素窒素検査(UUT)
尿素窒素検査は、患者の窒素バランスを測定します。バランスが正の場合は十分なタンパク質が摂取されており、負の場合はタンパク質摂取を増やす必要があります。正確な評価には、24時間の食事摂取量を記録します。UCSF医療センターによると、正常な24時間尿中尿素窒素量は6〜17 gです。
タンパク尿(Proteinuria)
タンパク尿は尿中に過剰なタンパク質が検出される状態で、黄色く泡立つ尿が典型的な症状です。腎臓が本来は大きな分子(タンパク質や血液)を保持し、不要な小分子だけを濾過しますが、腎機能が低下するとタンパク質が漏れ出します。血中タンパク質が高い場合や過剰にタンパク質を摂取した場合も尿中タンパクが増えることがあります。血中タンパクが正常で尿中タンパクが多い場合は、腎疾患が疑われます。
検査結果への影響要因(Interference)
尿中タンパク質の測定結果は、脱水、強い精神的ストレス、激しい運動、尿路感染、膣分泌物による汚染などで誤差が生じることがあります。
高タンパク食の影響
高タンパク食が原因で尿中にタンパクが増えても、腎臓に負担がかかります。腎臓は余分な水分を排出させ、脱水を招く恐れがあります。MedicineNetによれば、1日の総エネルギーの約15%をタンパク質から摂取するのが目安とされています。
