切迫性尿失禁の症状・原因と治療薬

切迫性尿失禁は、尿意を強く感じ、我慢できずに尿が漏れてしまう状態です。男女問わず起こりますが、女性や高齢者に多く見られます。

症状

  • 腹部の不快感
  • 頻尿・突発的な尿意
  • 尿漏れ(不随意な尿失禁)
  • 尿がたまると腹部が膨らむ(腹部膨満感)

原因

  • 特定の原因が見つからないことが多いが、膀胱がん、結石、炎症、閉塞、感染、神経系の疾患や外傷が原因になることがある。
  • 男性では前立腺肥大(良性前立腺肥大)が膀胱への圧迫で尿失禁を引き起こすことがある。

排尿メカニズム

膀胱が尿で伸展すると神経系が排尿欲求を脳に伝えます。膀胱平滑筋が収縮し尿が排出され、括約筋が弛緩して尿が流れます。

膀胱平滑筋弛緩薬(薬物療法)

  • 抗コリン薬(平滑筋弛緩薬): オキシブチニン、トルテロジン、ダリフェナシン、トロスピウム、ソリフェナシン、フラボキサート。
  • 三環系抗うつ薬: イミプラミン、ドキセピン(平滑筋を緩める作用がある)。

α遮断薬治療

  • 心血管系の治療にも用いられるα遮断薬は膀胱筋を弛緩させ、血管を拡張します。主な薬剤はドキサゾシン、タムスロシン、テラゾシンで、良性前立腺肥大の治療にも使用されます。

非薬物療法

  • 排尿日誌をつけてパターンを把握し、膀胱トレーニングや骨盤底筋体操で膀胱の容量とコントロールを向上させます。
  • 症状が重い場合は手術(膀胱拡大術)を検討し、腸管を膀胱に移植して容量を増やす方法があります。

適切な診断と治療により、切迫性尿失禁の症状は大幅に改善できます。

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