尿失禁の治療法と手術の流れ

尿失禁は、膀胱のコントロールが失われる状態で、脱水や過水分摂取、膀胱刺激、カフェインやアルコールの過剰摂取などが原因となります。また、尿路感染症や間質性膀胱炎といった基礎疾患の症状として現れることもあります。治療はまず医師の診断を受け、症状の程度に応じて薬物療法、膀胱トレーニング、外科手術が選択されます。

膀胱トレーニング

膀胱トレーニングは、薬と併用しても単独でも効果が期待できる療法です。膀胱が一定量まで満たされたときに排尿欲求を抑える練習を行い、失禁を防ぎます。具体的には、排尿欲求を感じたらまず10分間はトイレに行かず、徐々に待機時間を延ばしていきます。また、骨盤底筋(ケーゲル)運動を日常的に行うことで、筋力を強化し排尿コントロールを向上させます。

薬物療法

過活動膀胱が原因の場合、抗コリン薬がよく処方されます。これらの薬は副交感神経の刺激を抑え、膀胱の不随意収縮を減少させます。服用は医師の指示通りに行い、喉の灼熱感、視力障害、心拍数増加などの副作用に注意が必要です。過量投与は幻覚、循環・呼吸不全、最悪の場合は死亡に至ることがありますので、必ず指示量を守ってください。

外科手術

薬物療法やトレーニングで効果が不十分な場合、手術が選択肢となります。代表的な手術は、人工尿道括約筋(人工膀胱括約筋)を膀胱周囲に埋め込む方法です。小さなボタンを皮下に設置し、ボタンを押すことで括約筋が緩み、排尿が可能になります。また、膀胱頸部や尿道に自家組織を用いたスリング手術を行うこともあり、咳やくしゃみでの失禁を防止します。これらは低侵襲手術として行われ、回復期間も比較的短いです。

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