尿路感染症(UTI)の概要と予防・治療法
概要
尿路感染症(UTI)は非常に一般的で、年間約800万~1000万人が診断されています。症状は軽いことが多く、知らずに過ごす人も少なくありません。重症例では抗生物質が必要です。
原因
UTIの主な原因は大腸菌(E. coli)で、全体の約80%を占めます。大腸菌は腸内に常在し、肛門周辺の皮膚に付着することがあります。尿道から体内に侵入すると感染が起こります。女性は前から後ろへ拭くことが推奨されます。
その他の原因菌としては、Staphylococcus saprophyticus、Chlamydia trachomatis、Mycoplasma hominis などがあります。性行為や自転車の乗車、締め付けの強い衣服、香り付き石鹸の使用、辛い食べ物、粉末の使用、炭酸飲料やアルコールの摂取、入浴時の泡風呂やシャワージェルもリスクを高めます。
リスク要因
UTIを繰り返す人は、先天的な尿路の異常や膀胱結石、腎臓疾患を抱えていることが多いです。前立腺肥大の男性や、長期・短期にわたってカテーテルを使用している患者もリスクが高まります。
症状
軽症では自覚症状が乏しく、自然に改善することもあります。典型的な症状は以下の通りです。
- 頻尿・残尿感
- 排尿時の痛み・灼熱感
- 尿が濁る、血尿、悪臭がする
- 背部・腎臓周辺の鈍い痛み
- 発熱、寒気、悪心
小児や乳児の場合、下痢、食欲不振、泣き止まない、尿の異臭・血尿、発熱などが見られます。
治療と予防
UTIの治療は抗生物質が中心で、通常1~10日で症状が改善します。軽症の場合は、水分を多く摂取したりクランベリージュースで細菌の排出を促すことが有効です。また、性行為を控える、イブプロフェンで痛みや炎症を抑えることも推奨されます。
再発予防には、1日2リットル以上の水分摂取、トイレ後の正しい拭き方、緩めの下着・衣服の着用、香り付き石鹸や泡風呂の使用を控えるなどの生活習慣改善が重要です。
