上腕神経叢は肩・腕・手の神経機能を司る重要な神経束です。外傷や分娩時の肩甲骨圧迫などで損傷すると、痛みや感覚障害、筋力低下などの症状が現れ、日常生活に支障をきたします。本稿では、上腕神経叢損傷を疑う際の診断手順と推奨される画像検査について解説します。
診断のステップ
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外傷歴の確認
最近、交通事故やバイク事故に遭ったかどうかを確認します。上腕神経叢損傷は強い外力が必要なため、救急外来での受診歴がある場合は特に注意が必要です。
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頸部・肩部の視診・触診
頸部や肩の痛みの有無を詳しく聴取し、触診で異常を探ります。急性の痛みと他の症状が同時に出ている場合は、さらに検査が必要です。
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神経学的評価
肩・腕・手の感覚異常(しびれ、感覚減退)を詳細に調べます。神経の走行を指でたどり、患者が感じる違和感を確認します。
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筋力・運動範囲の評価
腕の重さ感や筋力低下を評価し、肩・肘・手首をすべての方向に動かす運動検査を行います。
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X線撮影
胸部、肩部、脊椎のX線を撮影し、胸椎や肩部の異常を確認します。前後像と側面像が上腕神経叢損傷の評価に有用です。
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CT検査
頸部と胸部のCTで、頸椎、肩甲骨、上腕の骨折や鎖骨下の血管損傷を確認します。
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MRI検査の提案
上腕神経叢の一部はMRIで可視化できる唯一の検査です。現時点での有用性は研究中ですが、必要に応じて実施します。
