重要性

ドライマウス(口腔乾燥症)は、唾液腺が十分な唾液を分泌しない状態です。病気そのものではなく、薬剤の副作用、放射線治療、化学療法、慢性全身疾患、ストレスや不安などが原因となります。400以上の一般的な薬剤がドライマウスを引き起こすとされています。

唾液の役割と影響

唾液は口腔内のpHを調整し、細菌や真菌の増殖を抑える重要な役割を持ちます。唾液が減少すると、カンジダ症(口腔カンジダ症)や口内炎、舌のひび割れ、唇の炎症などが起こりやすくなります。特に吸入ステロイドを使用する喘息患者はカンジダ症のリスクが高まります。

歯の問題

唾液が食べかすを洗い流し、酸性を中和するため、ドライマウスはむし歯や歯周病のリスクを増大させます。入れ歯の装着が困難になったり、潰瘍ができやすくなることもあります。成人の約3割が歯の喪失や歯周病と関連しています。

生活への影響

乾いた食べ物は噛み砕きにくく、飲み込みにくくなります。また、水分摂取が増えるほか、声がかすれ、喉の痛みや灼熱感、会話の困難、口臭や味覚の変化を訴えることがあります。

セルフケア

医師や歯科医師と相談し、以下のようなセルフケアを実践できます。
・定期的な歯磨き、フッ素洗口、フロスで口腔内を清潔に保つ。
・無糖ガムやハードキャンディで唾液分泌を促す。
・砂糖、酸、カフェインを含む飲食は避ける。
・ハーブやスパイス、調味料で味覚の変化を補う。

治療法

市販薬や処方薬で唾液の代替品や分泌促進剤がありますが、既存の薬剤との相互作用や適応に注意が必要です。使用前に必ず医師または歯科医師に相談してください。