親知らずの抜歯に伴う合併症と対処法
親知らずは通常、顎のサイズが十分でない10代に抜歯されます。抜歯自体は安全ですが、稀に以下のような合併症が起こることがあります。
乾槽症(ドライソケット)
抜歯後数日間は痛みが普通ですが、痛みが改善した後に再び強くなる場合は乾槽症の可能性があります。抜歯部位に血餅が形成されますが、これが外れてしまうと露出した骨が炎症を起こし、強い痛みが生じます。歯科医は抗生物質の投与や血餅の再固定などで治癒を促します。
顎骨骨折
下顎の親知らずを抜く際、根が深く大きな骨を除去する必要があると、顎骨が弱くなることがあります。極めて稀ですが、骨折が起こることがあります。
神経障害
舌側神経が損傷すると、歯、顎、下唇、舌にしびれやチクチク感が現れます。多くの場合は一時的で、数か月で感覚が回復します。
隣接歯の損傷
抜歯中に近くの歯やその根が欠けたり損傷したりすることがあります。必要に応じて詰め物、根管治療、クラウンなどで修復します。
骨髄炎(オステオミリティス)
稀に、黄色ブドウ球菌などが顎骨に感染し、骨髄炎を起こすことがあります。長期間の抗生物質治療や、感染組織の外科的除去が必要になる場合があります。
副鼻腔穿孔
上顎の親知らずが副鼻腔に近い位置にある場合、抜歯で副鼻腔が穿孔することがあります。自然に治癒しない場合は、口腔外科医が歯肉で覆う手術を行います。
