トレンチ口炎(急性壊死性歯肉炎)の概要
トレンチ口炎は、歯肉に発生する稀ながら重篤な細菌感染症です。予防と治療は比較的容易ですが、放置すると口腔全体や顎骨にまで損傷を与える恐れがあります。主に35歳以下の若年層に多く見られますが、年齢に関係なく発症します。
症状
- 歯肉や歯間に大きな潰瘍ができ、激しい痛みを伴う。
- 歯肉が腫れ、出血しやすくなる。
- 口臭が強くなることがあるが、他の症状と併発した場合に注目すべきサイン。
原因
- 歯肉炎(歯周病)の一形態で、口腔内の細菌が過剰に増殖し歯肉を感染させることが主因。
- 主な病原菌はフェンブル菌やスピロヘータなど。
危険性
- 自然に治癒することは稀で、放置すると感染が口腔全体に広がる。
- 長期間放置すると顎骨まで侵食し、骨壊死や骨折のリスクが高まる。
治療
- 早期に歯科医を受診し、専門的な口腔清掃と抗生物質投与を行う。
- 受診までの間は、徹底したブラッシングとフロスで口腔内を清潔に保つ。
- 塩水や過酸化水素でうがいし、感染菌を減少させる。
- 市販の鎮痛剤(イブプロフェン等)で痛みを緩和できる。
予防
- 日々の正しいブラッシングとフロス、定期的なうがいで口腔衛生を徹底する。
- 喫煙や過度のアルコール摂取など、口腔を刺激する習慣は避ける。
- 定期的な歯科検診で早期発見・早期治療を心がける。
