歯周病に対するレーザー治療の現状と注意点

近年、歯科医はレーザーを用いて審美的なホワイトニングや虫歯の治療、歯の修復を行うことが増えています。では、歯周病(歯ぐきの病気)にもレーザーは有効なのでしょうか。広告では「レーザーで歯周病がすぐに治る」といった主張が見られますが、米国歯科医師会(ADA)や米国歯周病学会(AAP)といった主要学会は、より慎重な姿勢を示しています。本稿では、学会が推奨する治療法と、レーザー治療に対する注意点を解説します。

基本的治療

  • 米国歯周病学会(AAP)は、軽度の歯周病に対してはレーザーが有効であるとしています。スケーリングとルートプレーニングは、歯肉下のプラークや歯石を除去し、根面を滑らかにして再付着を防ぐ手法です。この処置は、適切な訓練を受けた歯科医や歯周病専門医が行えば、レーザーでも安全に実施できます。

高度な治療

  • レーザー支援新付着手術(LANAP)は、進行した歯周病の治療と健康な組織の再生を目的とした技術です。米国歯科医師会(ADA)は、現在の研究が有望であると評価していますが、正式に推奨はしていません。

効果・メリット

  • AAPによれば、レーザーによる歯周治療は出血や腫れが少なく、患者の痛みが軽減されます。その結果、術後の回復が速くなると報告されています。

注意点

  • レーザー治療は波長や出力の設定が重要です。不適切な設定は歯肉組織を損傷する恐れがあります。治療を受ける際は、担当医のレーザー使用経験と研修実績を必ず確認しましょう。

推奨事項

  • AAPはスケーリングとルートプレーニングにおけるレーザー使用を支持しています。一方、AAPもADAも、他の外科的治療においてはレーザーが従来の手術と比較して優位性があるとは認めていません。歯周病領域におけるレーザーの有効性については、今後も研究が続けられています。

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