プロバイオティクスと歯周病の関係
歯周病とはなぜ重要か
歯周病(歯肉炎)は歯茎の炎症を引き起こし、放置すると歯を支える組織が破壊され、歯が抜け落ちる危険があります。主な原因は口腔衛生不良、長期の疾患、ホルモン変動、糖尿病などです。症状としては出血、腫れ、触れると痛む、口内の潰瘍などがあります。早期の予防・治療が感染や膿瘍、顎骨の問題、壊死性歯肉炎、進行性歯周炎へと進行するリスクを抑えます。
プロバイオティクスとは
腸内には400種以上の微生物が共生しており、善玉菌は免疫力向上や有害菌の抑制、毒素の排出など多くの役割を担います。これらの有益菌を「プロバイオティクス」と呼び、ヨーグルト、ケフィア、味噌、軟質チーズなどの食品や、粉末・錠剤のサプリメントで摂取できます。
歯周病予防に有効な菌株
- Lactobacillus acidophilus:酵母感染予防、腸機能改善、免疫力向上、E. coliリスク低減、便秘緩和。
- Lactobacillus casei var. rhamnosus:免疫力向上、過敏性腸症候群(IBS)緩和、下痢抑制。
- Bifidobacterium infantis 35624:免疫力向上、サルモネラ予防、IBS緩和。
近年はグラノーラやフムス、フルーツジュースなどにプロバイオティクス添加と謳う商品が増えていますが、含有量は規制されていないため、実際の量は確認しにくい点に注意が必要です。
適切な摂取量はどれくらいか
プロバイオティクスは「コロニー形成単位(CFU)」で表示され、一般的な1日の目安は100億CFUです。ただし、製造時の有効菌数は時間とともに減少するため、メーカーの保証情報や保存方法を確認し、信頼できる製品を選びましょう。
品質を保つポイント
- 菌種と株:目的に合った菌種・株が明記されているか。
- 生菌数:1gあたり最低1億CFU以上、賞味期限まで有効と保証されているか。
- 保存方法:密封パッケージや遮光瓶で保管されているか。
- 安定性情報:輸送・保管中の安定性がメーカーから提示されているか。
プロバイオティクス・ガムの可能性
ドイツの化学企業BASFは、口腔内の有害菌を抑制するLactobacillus anti‑cariesを配合したガムを開発しました。歯磨きやフロスの代替ではありませんが、日常的な口腔ケアの補助として期待されています。
