キトサンの歴史と健康への影響
背景
キチンは1811年にフランス・ナンシーの植物園長ヘンリー・ブラコノがキノコから初めて発見しました。1859年にC.ルージェ教授がキトサンを単離しました。現在ではキチンとその誘導体は2000以上の用途に利用されています。
機能
キトサンは約200年前に発見されて以来、非食用分野でも活用されてきましたが、過去20年以上にわたり日本やヨーロッパでコレステロール低下や体重管理のサプリメントとして販売されています。一般的には食事の数分前に1〜2錠を服用します。
その他にも、HDL(善玉)コレステロールの上昇、潰瘍や病変の治癒促進、血圧コントロール、尿酸値の低下、便秘や過敏性腸症候群(IBS)の予防効果が期待されています。
作用機序
キトサンは植物繊維であるセルロースに似た構造を持ちますが、特筆すべきは自重の6〜10倍もの脂肪を吸着できる点です。吸着した脂肪は体内で吸収されず、排泄されます。また、食事中の脂質に結合して中性脂肪(トリグリセリド)の吸収を抑制すると考えられています。
専門家の見解
キトサンの有効性に関する研究は限られています。1999年に英国エクセター大学で実施された無作為二重盲検試験では、食事制限なしでは体重減少効果が認められませんでした。Cochrane Collaborationの解析によると、短期間ではプラセボより効果があるものの、体重への影響はごくわずかです。
注意点
キトサンは甲殻類由来のため、甲殻類アレルギーや過敏症の方は使用しないでください。妊娠中・授乳中の使用も推奨されません。また、6か月以上の長期使用は脂溶性ビタミン(A、D、E、K)の吸収阻害につながる恐れがあるため、医師に相談の上で使用してください。
