クレアチン摂取と腎臓への影響
背景
クレアチンは筋肉に吸収され、ウェイトリフティングなどの高強度無酸素運動を支援します。摂取されたクレアチンの大部分は尿中に排泄され、通常より約25%多くの尿が生成されます。この余分な尿生成は腎臓に負担をかけ、腎機能に影響を与える可能性があります。
研究結果
腎臓への影響に関する主要な研究は、深刻なリスクを示していません。2003年にメンフィス大学のリチャード・クレイダー博士が実施した研究では、NCAAディビジョンIの大学選手98名を対象に、12〜21か月間クレアチンを使用した群と非使用群の血液・尿検査を比較しましたが、両群に有意差は認められませんでした。他の研究でも同様の結果が報告されています。
注意点
腎機能に問題がある人はクレアチン摂取を避けるべきです。腎臓の嚢胞性疾患を持つラットを用いた実験では、クレアチン補給が嚢胞の増大と腎機能の悪化を招くことが示されました。製品ラベルでも、腎機能障害や腎臓に影響を与える薬剤を服用している場合は医師に相談するよう警告しています。
摂取量の目安
製品に記載された用量を守ることが重要です。1999年のNEJM報告では、1日20gを4週間継続した健康なアスリートが腎機能障害を起こした例が紹介されています。一般的な推奨は、最初の1週間に15〜20g(ローディングフェーズ)を摂取し、以降の3週間は5〜15gを摂取、十分な水分補給を行うことです。4週間以降は1日5g程度に抑えることが推奨されています。
未成年者の使用
長期的な安全性データが不足しているため、米国スポーツ医学会は18歳未満へのクレアチン摂取を推奨していません。一方、国際スポーツ栄養学会は、クレアチンをステロイド等の違法薬物の代替として有用と位置付け、保護者の監督下での使用を勧めています。
