子どものGERD(逆流性食道炎)の治療法は?
GERDとは
GERD(逆流性食道炎)は、胃の内容物が食道に逆流し、胸やけや吐き気を引き起こす疾患です。乳児では嘔吐が顕著なサインとされ、3か月目までに約半数の赤ちゃんが頻繁に嘔吐しますが、4か月頃にピークを迎えます。幼児以降は胸やけ、胸痛、貧血、吐血、嘔吐などの症状が現れます。
授乳・食事の工夫
GERDと診断された乳児には、牛乳を含むミルクの除去が推奨されます。代わりにエンファミルやシミラックなどの低アレルギー性フォーミュラを使用すると、逆流や嘔吐が減少することがあります。また、授乳中および授乳後20〜30分は赤ちゃんの頭をやや高く保つことで、胃内容物の逆流を防ぎやすくなります。
母乳で育てる場合
母乳育児の赤ちゃんは、ミルクで育てる赤ちゃんに比べて逆流エピソードが軽度であると報告されています。母乳は消化が速く、胃からの排出が約2倍の速さで行われるため、胸やけの頻度が低くなります。母乳を濃くする必要はありません。
プロトンポンプ阻害薬(PPI)
プロトンポンプ阻害薬は、胃酸の分泌を抑えることで逆流性食道炎による嘔吐を減らす薬です。再発性の嘔吐が続く乳児に対して処方されることがありますが、使用は医師の指示に従って行う必要があります。
外科的治療の選択肢
薬物療法や生活習慣の改善で症状が改善しない、または症状が再発する場合、外科手術が検討されます。ただし手術にはリスクが伴うため、呼吸障害や肺炎など生命に関わる合併症が認められた場合に限り、医師と十分に相談した上で実施されます。
