ベイリー乳児発達尺度(第3版)とは?
ベイリー乳児発達尺度(第3版:BSID‑III)とは
ベイリー乳児発達尺度第3版(BSID‑III)は、生後から42か月までの乳幼児の発達を総合的に評価する検査です。米国の心理学者・発達研究者ナンシー・ベイリーが開発し、心理士、小児科医、早期介入専門家、研究者などが広く利用しています。主に発達遅延の早期発見、発達経過のモニタリング、適切な介入計画の策定に役立ちます。
構成要素
BSID‑IIIは以下の3つの尺度から構成されています。
1. 認知尺度(Mental Scale)
問題解決、記憶、学習、言語理解などの認知機能を評価します。
2. 運動尺度(Motor Scale)
大きな動作(粗大運動)と細かい動作(微細運動)の両方を評価し、協調性、バランス、物の操作能力を測定します。
3. 社会情緒尺度(Social‑Emotional Scale)
社会的行動、情緒の発達、他者とのコミュニケーション能力(社会的参照や対人交流など)を評価します。
実施方法と結果の活用
検査は訓練を受けた専門家が個別に対象児に対して実施します。さまざまな課題や活動を通じて子どもの行動や反応を観察し、各領域の発達レベルを数値化します。得られたスコアは子どもの発達プロフィールとしてまとめられ、支援が必要な領域や介入の方向性を明確にする材料となります。
信頼性と適用範囲
BSID‑IIIは大規模な標準化と妥当性検証が行われており、信頼性・妥当性の高い評価ツールとされています。臨床現場、研究、早期介入プログラムなど幅広い場面で活用され、乳幼児の健やかな発達支援に貢献しています。
