表現性・受容性言語障害を支援する方法
表現性言語障害と受容性言語障害は、子どもの3〜5%に見られます。表現性障害は、考えや感情を口頭や文字で伝えることが難しい状態で、受容性障害は言語を理解することが困難です。これらは単独で起こることもありますが、聴覚障害、神経損傷による障害、胎児期の薬物・アルコール曝露、口蓋裂、貧困環境などと併存することが多いです。
言語障害のある子どもは、言語聴覚士(SLP)による評価と治療が行われますが、保護者や支援者も同様のアプローチで言語スキルの向上を支援できます。
実践的な支援ステップ
-
語彙が不足しているアイテムを提示し、専門家や保護者が名前を示す(臨床者主導)。評価で弱点が分かります。例として、家庭内の家具や食器が入ったドールハウスを見せ、各アイテムの名称と用途を説明します。子どもが自発的に名前を言えば褒め、名前を尋ねるのは控えます。実際の家庭用品でも構いません。
-
子どもが自由に遊べるようにアイテムを提供し、子ども主導で活動させる(子ども主導)。遊びながら大人が「○○を持っているね」「○○を使っているね」と言葉で描写し、適切な語彙をモデル化します。子どもが正しい言葉を自発的に使ったらすぐに称賛します。
-
子どもがよく知っている絵本や歌を読み聞かせ・歌唱し、内容を変えて練習する。子どもが十分に覚えたら、対義語に置き換えたり、時制を現在形にしたり、登場人物の性別を変えるなど、言語の制限に合わせて変化させます。例:『Little Miss Muffett』を現在形で語り直す、または『If You’re Happy and You Know It』を「If You’re Mad…」と対義語で歌う。
-
日常のルーティンを意図的に変えて、子どもに間違いを指摘させる。例えば、就寝前に遊び服と靴を出して髪をとかす、食事の際に飲み物を用意しないなど、普通と違う手順を示し、子どもに「それは違う」と教えてもらい、正しい手順を提案させます。物語や歌(例:『Little Red Riding Hood』)でも同様に変更し、子どもが訂正できるか観察します。
