子どもの成長ホルモン(HGH)分泌量とその評価

ヒト成長ホルモン(HGH)は体内で脈動的に分泌されるホルモンです。分泌が波形であるため、一時的に高い数値が測定されても必ずしも異常とは限りません。

正常範囲

子どものHGH正常分泌は 20 ng/mL 未満とされています。新生児は分泌が活発で、15〜40 ng/mL の範囲が正常です。

高値が示す可能性

子どもでHGHが高値を示す場合、以下のような状態が考えられます。

  • 糖尿病や飢餓状態、腎機能障害などの代謝異常
  • 下垂体に良性腫瘍ができ、過剰にHGHを分泌する「巨人症」。この場合、インスリン様成長因子‑1(IGF‑1)も高くなります。

低値が示す可能性

HGHが低値の場合、次のような原因が考えられます。

  • 成長ホルモン欠乏症による「矮小症」
  • 下垂体機能低下症(下垂体ホルモン全体の分泌低下)

測定値に影響を与える要因

以下の要因が血中HGH濃度に影響します。

  • アンフェタミン、コルチコステロイド、インスリン、エストロゲンなどの薬剤服用
  • 低血糖、肥満、セイヨウオトギリソウ(セントジョンズワート)摂取

検査の注意点

HGH測定を行う際は、検査前10時間は食事・飲料を摂らないこと、また運動を避けることが推奨されます。血液検査は医師が実施し、子どもの成長に異常が疑われる場合にのみ行われます。

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