CDCが示す予防接種のチメロサルと自閉症に関する最新情報
CDC(米国疾病予防管理センター)は、子どものワクチンに含まれる水銀系保存剤チメロサルと自閉症の関連性について、多くの情報と研究結果を提供しています。1999年以降、CDCとFDAは多数の研究を実施し、チメロサルと自閉症の因果関係はないことを確認しました。2001年以降、ほぼすべての小児ワクチンからチメロサルは除去されています。
自閉症(Autism)
CDCの推定によると、約150人に1人の子どもが自閉症スペクトラム障害(ASD)と診断されています。1990年代初頭の推定よりもはるかに高い数値です。一部では、チメロサルを含むワクチン接種の増加が自閉症の増加と結びつくと考えられましたが、複数の科学的研究はこの主張を裏付けていません。現在、CDCは米国最大規模の「SEED(Study to Explore Early Development)」という長期研究を資金提供し、ASDのリスク要因を特定しようとしています。
チメロサル(Thimerosal)
チメロサルは1930年代からワクチンやその他の製品に使用されてきた水銀系保存剤です。多回数投与可能なワクチンで細菌や真菌の増殖を防ぐ目的で使用されました。体内に入ったチメロサルはすぐに分解され、長期間蓄積することはありません。
安全性(Safety)
CDCとFDAの研究では、低用量のチメロサルは安全であると結論付けられています。チメロサルが自閉症を引き起こすという証拠はありません。2001年にほとんどの小児ワクチンから除去された後も、自閉症の罹患率は上昇しており、これはチメロサルが原因でないことを示す逆説的な結果です。
副作用(Side Effects)
チメロサルの主な副作用は、注射部位の赤みや腫れです。稀にチメロサルに対するアレルギー反応が報告されていますが、皮下投与の場合はほとんど起こらないとされています。
水銀(Mercury)
水銀は自然に存在する元素で、毒性が高い形態としてメチル水銀があります。メチル水銀は魚介類などに含まれ、過剰摂取は健康被害を引き起こします。一方、チメロサルに含まれるエチル水銀は毒性が低く、FDAやEPAはメチル水銀の基準をエチル水銀にも適用して安全性を評価しました。2001年の除去は、エチル水銀の基準が未定だったことから、予防的措置として行われました。
MMRワクチン(MMR Vaccine)
MMRワクチン(麻疹・流行性耳下腺炎・風疹)は、過去にも現在にもチメロサルを含んでいません。チメロサルを使用しないワクチンには、帯状疱疹ワクチン、不活化ポリオワクチン(IPV)、肺炎球菌結合型ワクチンなどがあります。FDAは各ワクチンの成分表を公開しており、医療提供者や薬剤師からも確認できます。
CDCは「自閉症の原因を解明し、予防法や早期診断・治療法を確立する」ことを目指しています。
