子どもの良い行動を持続させるための戦略
子どもが良い行動を継続できるように育てるのは、どんなに熱心な親でも大変な課題です。家庭や学校、その他の場面で良い行動を示す子どもを育てることは難しいこともありますが、不可能ではありません。子どもに良い行動と悪い行動の違いを理解させ、肯定的な強化や適切な対処法を用いることで、良い行動を維持させることができます。
肯定的なフィードバック
FamilyEducation.com の記事「良い行動を強化し、悪い行動を減らす」では、良い行動が見られたときに肯定的なフィードバックを行うことが推奨されています。行動主義の理論に基づき、行動が報酬と結びつくとその行動が再び起こりやすくなります。子どもが「共有」や「お願いします」「ありがとう」と言う、静かに遊んでいるといった良い行動をしたら、口頭で称賛し自信を高めましょう。
罰は最小限にとどめ、身体的な罰は避けます。たとえば、子どもが約束した家事をしなかった場合は「タイムアウト」を設けるか、デザートやお小遣いを一時的に取り上げます。このとき、罰の内容と期間を明確に伝え、一貫性を保ちます。感情的になって罰を与えるのではなく、子どもの行動の結果として罰があることを理性的に説明しましょう。
悪い行動を無視する
同じく FamilyEducation.com の記事では、悪い行動は「無視」することで自然に消えていくと述べられています。無視は、子どもが注意を求める行動に対して報酬(=注意)を与えないという意味です。子どもが壁を叩くなどの問題行動をしたときに、怒鳴ってしまうとそれが逆に注意として機能します。感情が高ぶったら、一度子どもと距離を置き、深呼吸してから落ち着いて対応しましょう。癇癪(かんしゃく)を起こしたときは、子どもが落ち着くまで無視し続けることで、欲求が行動で得られないことを学ばせます。
生活習慣の工夫
PsychologyToday.com の Natasha Raymond 氏の「良い行動のための一滴」では、栄養バランスの取れた食事が子どもの行動に好影響を与えると指摘しています。2001 年に International Journal of Alternative and Complementary Medicine に掲載された研究によれば、6〜12 歳の子どもが栄養補助剤を摂取したグループは、そうでないグループに比べてしつけが必要になる頻度が低く、問題行動も少なかったと報告されています。
また、家庭内での安定感や安全感を提供することも重要です。朝の支度、食事、就寝の時間帯に一定のルーティンを設け、できるだけ守るようにしましょう。子どもに選択肢を与えることも効果的です。たとえば朝食時に「シリアルAにする?」と聞く代わりに「シリアルBにする?」と選ばせることで、自己決定感が高まり、行動も良くなります。選択肢を提供することは、行動の改善だけでなく、自己肯定感やコミュニケーション能力の向上にもつながります。
