先天性股関節形成不全の診断方法
診断のアプローチ
先天性股関節形成不全(CHD)は出生時に股関節に異常がある状態です。第一子、女児、臀位、脚を肩に近づけた姿勢などがリスク要因です。生後数週間以内の早期発見は長期予後を大幅に改善します。
1. 身体検査
- 視診:仰向けに寝かせ、脚長差や大腿・臀部の皮膚ひだの非対称、異常な四肢の位置を確認します。
- 触診:股関節を90°に屈曲させ、軽く内転させます。クリック音や触知できるずれがあれば不安定性の可能性があります。
2. オルトラーニ法(Ortolaniテスト)
股関節を90°に屈曲させた状態で、ゆっくり大腿を外転させます。大腿骨頭が寛骨臼に復位する際の「カチッ」という感触が陽性所見です。
3. バーロウ法(Barlowテスト)
股関節を屈曲したまま大腿を内転し、膝に後方から圧を加えます。可触・可聴の「カチッ」やスナップ音が出れば脱臼のリスクが示唆されます。
4. 画像診断
- 超音波検査(0〜6か月):軟骨が未閉鎖の乳児に推奨されます。
- X線検査(6〜12か月):骨化が進み、評価が可能になった時期に使用します。
臨床所見で陽性が認められた場合は、速やかに小児整形外科専門医へ紹介し、確定的な治療を受けることが重要です。
