子どもの胃酸逆流の治療

家庭でできる対策

胃酸逆流の症状を抑えるために、1日3回の大きな食事よりも、1日5〜6回の小分けにした食事を与えましょう。食事はゆっくり、落ち着いた環境で食べさせ、食後は少なくとも30分は背筋を伸ばした姿勢で過ごすようにします。

酸逆流を誘発しやすい食品は避けましょう。具体的には、柑橘系果汁・トマト製品・炭酸飲料・リコリス味のお菓子・チョコレートなどが挙げられます。学童期の子どもには、学校で提供される食事やおやつでも同様に注意が必要です。誕生日や行事での特別メニューは、担任の先生に事前に伝えておくと安心です。

アスピリンや非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を含む薬は、胃粘膜を刺激する可能性があるため、子どもに与える際は医師と相談してください。また、就寝時にはベッドの頭側を少し高くする、または枕を追加して頭を上げた姿勢で寝かせると、胃酸が食道に逆流しにくくなります。

日常的に体を動かすことも胃酸逆流の予防に効果的です。1日60分程度の運動(バスケットボール、サイクリング、家事など)を習慣づけましょう。チームスポーツ(サッカー、ホッケー、フットボール)への参加もおすすめです。ただし、食後すぐの激しい運動は避け、最低1時間は休ませてから活動を始めてください。

医療機関での治療

家庭での対策だけでは症状が改善しない場合、小児科医に相談し、以下の薬物療法が検討されます。

  • 抗酸剤(例:Maalox、Mylanta)…胃酸を中和しますが、過剰投与により下痢・便秘・ビタミンD欠乏性くる病のリスクがあるため、用量管理が重要です。
  • 酸分泌抑制薬…Zantac、Pepcid、TagametなどのH2ブロッカー、またはPrilosec、Prevacid、Nexium、Axidといったプロトンポンプ阻害薬(PPI)で、胃酸の産生を根本的に抑えます。
  • 消化促進薬…Reglanは胃の動きを活発にし、食べ物の通過を早めます。
  • 抗菌薬…エリスロマイシンは胃の強い収縮を誘発し、逆流を抑えることがあります。

重症例や薬物療法が効果を示さない場合に限り、外科的治療(胃食道逆流症手術)が検討されますが、子どもに手術が必要となるケースは稀です。

子供の健康 - 関連記事