小児の線維筋痛症:症状・原因・診断・治療法
線維筋痛症は、広範囲にわたる慢性的な筋肉痛と疲労感が主な症状の疾患です。米国リウマチ学会の調査によれば、米国人口の2〜4%がこの疾患を抱えているとされています。小児においては、思春期に発症することが多く、痛みだけでなく頭痛や不安、うつ、睡眠障害など多様な症状が現れます。
症状
- 全身に広がる筋肉痛と慢性的な疲労感
- 頭痛、めまい、集中力低下
- 不安感やうつ症状、睡眠障害(入眠困難・中途覚醒)
きっかけ・悪化要因
- 身体的要因:外傷、感染症、過度な運動や身体的負荷
- 情緒的要因:ストレス、精神的プレッシャー、感情の起伏
- これらが症状の発現や増悪を誘発・悪化させることがあります。
診断
線維筋痛症の診断は、主に症状と身体所見に基づきます。医師は「圧痛点(テンダーポイント)」と呼ばれる、圧迫すると強い痛みを感じる部位を確認します。血液検査やX線検査は、他の疾患を除外するために用いられますが、線維筋痛症自体を特異的に検出する検査は現在のところありません。
薬物療法
- 処方薬例:プレガバリン、デュロキセチンなどの神経障害性疼痛に有効とされる薬剤
- 抗炎症薬は一時的な痛み緩和に用いられることがありますが、長期的な効果は期待できません。
認知行動療法(CBT)
認知行動療法は、子どもが症状を理解し、対処するスキルを身につけるための心理療法です。日記の記録やリラクゼーション法、ポジティブ思考の練習などが行われ、痛みや不安への耐性向上が期待されます。
