障がいや病気で車椅子が必要な子どもは、歩く人向けに設計された環境に適応し、日常生活を送る必要があります。電動車椅子を導入する前に、子ども本人と保護者へのインタビューや評価を行い、最適な機種を選定します。電動車椅子にはさまざまなタイプがあり、子どもの体力や機能を考慮した上で選ぶことが重要です。
必要な車椅子のタイプは?
まずは、電動車椅子の使用シーンを明確にします。屋内だけで使用するのか、屋外でも使うのか、屋外の場合はどのような地形を走行するのかを専門家に伝える必要があります。また、使用場所(遊び、家庭、学校、または複数)や搬送方法、段差や障害物の有無も検討材料です。
移動性
電動車椅子を使用する子どもは、ジョイスティック、ボタン、シップ・アンド・パフ、トラックボールなどの操作方法を習得しなければなりません。速度調整、方向転換、ブレーキ操作は、移動の安全と快適さを確保するための基本スキルです。手動車椅子を予備として使う場合は、手で車輪を回し直進・左右旋回・後退を行う練習が必要です。
子どもの満足感
車椅子は子どもの身体と個性を延長する道具です。好きな色やデザイン、機能を選ぶことで、使用者の自信と快適さが高まります。たとえば、女の子は鮮やかなピンク、男の子は赤など、子どもの好みに合わせた外観を選びましょう。また、全員がジョイスティック操作に適応できるわけではないので、操作方法に合った機種を選定することが重要です。
安全性
子どもが車椅子で安全に移動できるよう、障害物の回避や空間認識、ルート計画、様々な床面や段差の通過、ドア枠の通過、坂道の上り下りといったスキルを身につける必要があります。これらは理学療法士や作業療法士、運動療法士の指導のもとで学びます。安全スキルが習得できて初めて、学校やショッピングモールなど公共の場を自立して利用できるようになります。
成長に合わせた車椅子
成長期の子ども向けに設計された車椅子は、フレームやシートクッション、アームレストなどが調整可能です。高価な車椅子を頻繁に買い替える負担を減らし、サイズやサポートを段階的に拡張できるようになっています。
