子どもの慢性下痢
子どもの慢性下痢は、腸感染症やウイルス(例:ロタウイルス)、食物不耐症・アレルギーが主な原因です。通常は重篤な疾患ではありませんが、4週間以上続く場合は小児消化器専門医の受診が推奨されます。
原因
- 腸感染症:サルモネラ菌や大腸菌(E.coli)などの細菌感染。
- ロタウイルス:感染力が強く、3〜4週間続く水様性の下痢、悪臭、緑色や茶色の便、嘔吐、発熱を伴うことがあります。
- 食物不耐症:乳糖不耐症が最も一般的で、乳製品摂取後に下痢が続きます。着色料や添加物、糖分が多い食品も腸を刺激します。
- 食物アレルギー:血液や粘液を含む下痢が起こり、発疹、鼻水、咳、喘鳴などの症状を伴うことがあります。
検査
ウイルス性の慢性下痢は薬で治すことはできず、自然に回復するのを待ちます。重症例では以下の検査が行われます。
- 便培養:サルモネラやE.coliなどの細菌検出。
- 便中の寄生虫卵・抗原検査:回虫やジアルジア、ロタウイルス抗原。
- 血便検査(ヘモカルト):血液混入の有無を確認し、食物アレルギーや炎症性腸疾患を評価。
脱水予防
慢性下痢は脱水を招きやすいので、以下のサインに注意してください。
- 排尿回数の減少、目がくぼむ、口の乾燥、涙が出ない、イライラや活動量低下。
経口補水液(ORS)で水分と電解質を補給します。飲ませにくい場合は、白ブドウジュースや氷片を提供すると効果的です。ソルビトールが多い梨やリンゴジュースは下痢を悪化させるので避けましょう。
留意点
- 新しい食材や食物繊維の多い野菜・果物を急に増やすと、一時的に下痢が出ることがあります。
- 過剰なリンゴ・梨ジュースの摂取も慢性下痢の原因となります。
注意事項
長期間の下痢により、一時的にラクターゼが不足し乳製品が消化できなくなることがあります。その場合は、牛乳の代わりに豆乳や大豆製品を使用すると良いでしょう。
