子どもの尿路感染症(UTI)のサインと症状
サイン・症状
小児がUTIにかかっている可能性がある主なサインは、以下の通りです。
- 頻尿、排尿時の痛みや灼熱感
- 強い、痛みを伴う排尿欲求
- 尿の異臭や濁り
- 発熱(軽度のUTIではまれ、腎盂腎炎になると発熱が見られる)
- 腎盂腎炎の場合、背部や側部の痛み、嘔吐も伴うことがあります
原因
子どもがUTIを起こす主な原因は5つあります。
- 刺激の強い石鹸や入浴剤、タイトな衣服が尿道を刺激し、細菌が侵入しやすくなる
- 排尿を我慢すると細菌が増殖しやすくなる
- 前後の拭き取りが不適切だと肛門周辺の細菌が尿道に移りやすくなる
- 便秘により腸内の便が膀胱や尿道を圧迫し、完全に排尿できなくなることで細菌がたまりやすくなる
- 尿道や腎臓の解剖学的異常(先天的な形態異常)
診断方法
UTIが疑われる子どもは小児科医の診察が必要です。医師は尿サンプルの採取を指示します。
- 診察室での採取、または自宅での採取(朝の最初の尿が最も正確)
- 採取時は最初の2秒間はカップを持たず、2秒後にカップを尿に入れ、約1.3cm(0.5インチ)分を確保
- 採取後40分以内に検査室へ持ち込むか、夜間は冷蔵保存
- 稀に膀胱カテーテルからの採取が必要になることもある(最も正確だが痛みを伴う)
- 既往歴があり過去に検体が取られている場合は、医師が抗生物質を処方して治療に回すこともある
治療
UTIの第一選択は抗生物質です。併せて以下の対策が推奨されます。
- 十分な水分摂取で膀胱内の細菌を洗い流す
- 1日を通して頻繁に排尿し、細菌の増殖を防止
- 排尿時の痛みが強い場合は、温かい浴槽に浸かりながら排尿すると痛みが和らぐことがある
- 腎盂腎炎に進行した場合は、腎臓へのダメージを抑えるために静脈内抗生物質投与が行われることがある
予防・対策
UTIを防ぐための具体的な方法は次の通りです。
- 刺激の強い石鹸や入浴剤、タイトな衣服は避け、ゆったりした服装を選ぶ
- 前から後ろへの正しい拭き取りを徹底させる
- 尿意を感じたらすぐにトイレに行く習慣をつける
- 便秘を防ぎ、十分な水分を摂取させる
- 再発性UTIの場合は、医師の指導のもとで抗生物質予防投与(プロフィラシス)を検討
- 必要に応じて1〜2か月ごとに尿培養を行い、細菌の有無をチェックする
誤解と真実
過去には、包皮がある男児はUTIリスクが高いと考えられていました。実際、1歳未満の男児はリスクが高いものの、1歳を過ぎるとそのリスクは大幅に低下します。
