水痘(チキンポックス)の基礎知識

水痘とは?

水痘は水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)によって起こる感染症です。主に12歳未満の子どもがかかりますが、成人でも発症することがあります。VZVは一度感染すると体内に潜伏し、後に帯状疱疹として再活性化することがあります。ウイルスは非常に感染力が強く、CDC(米疾病管理予防センター)では免疫がない人は早期にワクチン接種を推奨しています。

症状

  • 最も典型的な症状は、背中・腹部・顔にまず現れる赤くかゆみを伴う発疹です。やがて腕・脚・口・性器へと広がります。発疹は小さな水疱や膿を含んだブツブツ状になり、数日で破裂してかさぶたになります。直径は約0.5cm未満で、2〜4日で消失します。

  • 発疹の1〜2日前に、発熱、頭痛、吐き気、喉の痛み、筋肉痛、倦怠感といったインフルエンザ様症状が現れることがあります。

合併症

  • 多くの子どもは軽症で済みますが、乳幼児、成人、免疫機能が低下している人は肺炎、脳炎、細菌性皮膚感染など重篤な合併症を起こすリスクがあります。

  • 水痘に罹った人は将来的に帯状疱疹を発症する可能性があります。帯状疱疹はVZVが神経節に潜伏した状態で再活性化し、帯状に広がる痛みを伴う発疹を起こします。水痘罹患者の約20%が帯状疱疹になるとされています。60歳以上を対象にした帯状疱疹ワクチンは2006年にFDAで承認されました。

治療法

  • 水痘はウイルス性疾患のため、通常は抗生物質は処方されません。合併症リスクが高い場合は、抗ウイルス薬(例:アシクロビル)を使用することがあります。

  • 主な対処は、解熱鎮痛剤や抗ヒスタミン剤などの市販薬で発熱やかゆみを和らげ、爪を短く切るか、手袋や靴下をはめて掻くのを防ぐことです。

  • 必ずアスピリンは使用しないでください。水痘に伴う発熱や痛みの際にアスピリンを服用すると、レイ症候群を引き起こし肝不全や死亡に至る危険があります。

予防

  • 水痘は非常に感染力が強いため、発疹が乾くまで自宅で安静にし、他人との接触を避けることが最も効果的です。

  • 2007年にFDAが承認した水痘ワクチン(Varivax)は、未接種の子ども(7〜12歳)や成人で水痘経験がない高リスク者に推奨されています。CDCによると、ワクチン接種者の約90%が完全に免疫を獲得し、残りの人でも発疹の重症度が大幅に軽減されます。

子供の健康 - 関連記事