幼児に多い皮膚トラブル

アトピー性皮膚炎(湿疹)

アトピー性皮膚炎(湿疹)は幼児に多い皮膚トラブルです。米国皮膚科学会によると、湿疹の約65%は生後2年以内に発症します。赤みや腫れ、ひび割れ、鱗屑が見られ、体のさまざまな部位に現れます。多くは2歳から5歳の間に自然に改善します。乾燥やかゆみには、ワセリン、ユースリン、アクアフィリックなどの保湿剤が有効です。

乾癬(かんせん)

乾癬は自己免疫性の皮膚疾患で、肘や膝、頭皮、顔、手のひら、足裏などにかゆみを伴う赤い斑点ができ、爪の形状も変化します。幼児の乾癬は家族性が多く、明確な原因は特定されていません。治療はステロイドやカルシポトリオール配合の外用薬が中心です。

虫刺され

虫刺されは幼児に頻繁に起こります。外で遊ぶ機会が多く、大人ほど虫除けを意識できないためです。子どもは大人より強い反応を示し、腫れやかゆみが大きくなることがあります。虫除けスプレーや蚊取り線香で予防し、刺された場合は抗ヒスタミン剤入りの軟膏や冷たい水浴でかゆみと痛みを和らげます。

膿痂疹(いんぺティゴ)

膿痂疹は2歳から6歳頃の幼児に多い細菌性皮膚感染症です。黄色ブドウ球菌や連鎖球菌が原因で、顔や腕、脚に赤い膿疱やかさぶたができます。夏季に増えやすく、抗生物質の内服や外用薬で治療し、かゆみや刺激を抑えます。

発疹全般

発疹も幼児でよく見られます。代表的なのはおむつかぶれで、長時間の着用や湿気・熱が原因です。保湿クリームやおむつ用軟膏で対処し、トイレトレーニングが進むと自然に改善します。また、石鹸、洗剤、香料などに対するアレルギーが原因の発疹もあります。皮膚科ではパッチテストを行い、原因物質を特定します。

これらの皮膚トラブルは多くの場合、適切な治療で改善し、生命に危険を及ぼすことは少ないです。症状が長引く、または重症化した場合は小児皮膚科の受診をおすすめします。

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