抗菌石鹸と普通の石鹸の違い

抗菌石鹸は近年ますます普及しています。ニューヨーク・タイムズによると、2005年には市販されているハンドソープの約70%が「抗菌」表示されていました。しかし、抗菌石鹸に特有の成分が含まれているものの、必ずしも細菌の除去に必須とは言えません。

成分

液体の抗菌石鹸の多くはトリクロサン、固形石鹸はトリクロカーバンといったバイオサイド(殺菌剤)を配合しています。これらは純粋な形であれば細菌を死滅させることが確認されています。一方、その他の成分は通常の石鹸と同様で、植物性油脂から得た脂肪酸と、固形石鹸なら水酸化ナトリウム、液体石鹸なら水酸化カリウムが界面活性剤として使用されています。

価格

抗菌成分が加えられているため、同等容量の普通の石鹸に比べてやや高価になることが一般的です。

有効性

抗菌石鹸の効果は長らく議論の的となってきました。多くの医師や研究者は、手をしっかりと洗うこと自体が感染予防に十分であるとしています。米国国立衛生研究所(NIH)の2002年の研究では、抗菌石鹸と普通の石鹸を使用した被験者の手から採取した微生物数を1年間追跡した結果、両者の微生物レベルに有意差は認められませんでした。コロンビア大学や米国疾病予防管理センター(CDC)による調査でも同様の結論が得られています。実験室での測定では、抗菌石鹸は皮膚上の細菌を99.6%、普通の石鹸は99.4%除去したと報告されています。

使用方法

石鹸の抗菌効果は使用方法に大きく依存します。十分な量の石鹸と温水を用い、20〜30秒間しっかりとこすり合わせて洗浄し、汚れや古い角質を落とすことが重要です。その後、十分にすすぎ、清潔なタオルで乾かしましょう。

要するに、抗菌石鹸は通常の石鹸と比べて成分や価格に違いがありますが、手洗いの基本を守ることが最も重要です。

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